ITエンジニアの僕が、イタリア人妻から教えてもらった『愛』と『情熱』を糧に『人生の旅路』を再構築していく物語

国際結婚

はじめまして、The Ponte Project のポンテです。

国際結婚のために婚姻届や結婚ビザ(配偶者ビザ)の申請、戸籍謄本の取得や、各種保険の手続きなど、やらなければならないことが多く、『めんどくさい、どれから手をつけたらいいかわからない、申請方法が煩雑で難しい』と、頭を悩ませてはいませんか。

もし、それら申請書類の束が単なる紙ではなく、あなたの人生の「第二章」の最初の1ページだとしたら。

あなたは、そこにどんな物語を書きたいですか?

ここは、その新しい旅路の1ページ目に、あなたと、あなたの最も愛するパートナーが、最高の物語を紡いでいくための、そしてあなたの進むべき道を照らし出す、温かい「灯台」となることを心より願っています。

システムを「守る者」と、愛の「探求者」:私の2つの顔

Photo by A Chan_L on Unsplash

私は、36歳のITインフラエンジニアです。

この仕事を始めてから7年間、私の仕事は24時間365日、社会の心臓部とも言える、巨大な企業システムを「守る」ことでした。障害の予兆を検知し、リスクを分析し、縁の下の力持ちとして、誰かの「当たり前の日常」が決して崩れないように、その全てを支える。それが、私の責任であり、誇りでした。

何百万人もの人が利用する金融システムが、深夜に緊急アラートを発した時。私は、冷静に、黙々とそれを復旧・対処することができます。

しかし、私は数時間後、愛する妻の「なんか、今日は少し冷たい態度だね」という、たった一言に、どう返せばいいのか分からず、言葉に詰まる事態に陥るのです。

システムの「守護者」として、絶対的な自信を持っていたはずの私が、彼女という、愛すべき、しかし、全く予測不可能なOSを前に、ただ立ち尽くすことになります。「愛」という、人生で最も重要なインフラを、私はどうすれば「守る」ことができるのだろうか、と。

この物語は、そんな二つの顔を持つ、不器用な一人の男の、探求の記録です。

初めて「Amore」と呼ばれた日

Photo by Juan Rodriguez Duarte on Unsplash

言葉の壁。文化の壁。そして、ささいな誤解から生まれる、感情の壁。

私たちは、何度も、その見えない壁に、二人で、正面からぶつかりました。

ある夜、いつものように、些細なことから始まった言い争いは、やがて、お互いの心を深く傷つける、静かで、冷たい戦争へと変わりました。

翻訳アプリを通しても、本当に伝えたい「ごめんね」は決して届かない。重い沈黙の中で、壁の時計の秒針の音だけが、やけに大きく部屋に響いていました。

聞こえるのは、自分の心臓の音と、「もう、俺には無理なのかもしれない」「彼女の気持ちに寄り添うためには何をすればいいのだろう」という、絶望的な自己への問いだけでした。

彼女からは「あなたは共感性が足りない。」「ロボットみたい。」と言われても反論できずに、ただ黙りこんで俯いてしまうこともありました。

彼女の瞳から、大粒の涙が、静かにこぼれ落ち、そのしょっぱい味が、私の心に広がった時。私は、ただ、無力でした。彼女にどのような言葉をかけようとも、上手く伝わることもなく。彼女には私の言葉は届かない。そう感じていたのでした。

その、永遠に続くかと思われた沈黙の後、彼女が、涙で濡れた瞳で、私を見て、ぽつりとこう言ったのです。

「Amore mio.」

私の、愛しい人。

その、たった一言。それは、「愛してる」という、どんな言葉よりも強く、そして、温かく私の心の、最も深い場所にある何かを、根底から書き換えてしまいました。「ああ、そうか。壁を壊すのではない。壁を分析するのでもない。ただ、壁の前で、手を取り合えばよかったのか」と。

その瞬間、私たちの間には、最初の、小さくて、しかし、決して壊れることのない「橋」が、確かに、架かったのです。

私たちの「設計図」:「壁」を「橋」に変える、具体的な方法

Photo by Karl Werner on Unsplash

このブログは、そんな私たちの、遠回りと、失敗の記録です。

そして、その失敗の中から、二人で見つけ出した、「壁」「橋」へと変えるための、ささやかな「設計図」を、あなたと共有する場所です。

私たちの設計図の根幹は、ただ一つ。
「あらゆる壁は、まず、それを構成する要素を、ITエンジニアのように、冷静に分解、分析すること。そして、その一つ一つを、愛する人の心を探求するように、誠実な対話で、繋ぎ直していくこと」

このブログでは、その具体的なプロセスを、あなたに、惜しみなく、提供していきます。
「在留資格変更届」といった、具体的な手続きの課題から、「イタリア人の皮肉と、日本人の真心」といった、一筋縄ではいかない、異文化コミュニケーションの乗りこなし方まで。私たちが、体当たりで学んできた、全ての「設計図」を、あなたの物語のために、使ってください。

この「冒険譚」の完成には協力が必要です:あなたの力でここを憩いの場(オアシス)へと変えていきませんか?

Photo by jimmy_conover pictureson Unsplash

この「The Ponte Project」は、まだ始まったばかりの、未完成の物語です。

それは、私と妻と、そして、この記事を読んでくれている「あなた」という、三人の主人公によって、これから紡がれていく、壮大な「冒険譚」です。

だから、どうか一人で悩まないでください。
あなたが今、直面している不安や、誰にも言えない悩み。それらを、私たちもかつて経験しました。この冒険譚の、最初のページを、あなたと共に創り築いていきたい。

もし、よろしければコメント欄で、あなたが今感じているほんの小さな不安や、あるいはこの物語への期待を、一言、教えていただけませんか。

外国人配偶者とのコミュニケーションのことや、文化の違い、性格の不一致や、小さな言い争い、日頃の文句や鬱憤でも何でもかまいません。


全てのコメントに、私は、必ず目を通し、心を込めて向き合うことをここに誓います。
あなたのその一声が、この場所を、乾いた心を潤す、誰かのための「憩いの場(オアシス)」に変える、最初の、そして、最も尊い一滴となるのです。

私たちは、あなたの「先生」ではありません。
あなたの、ほんの少し先を歩く、ただの「隣人」であり、同じ痛みを分ち合える「仲間」です。

私たちの、そして、あなたの冒険の物語に、今日から、あなたも共同創設者として、参加してくれることを、心から、願っています。


運営者プロフィール

Ponte(ポンテ): 36歳、都内IT企業に勤めるインフラエンジニア。消防士になるという夢に破れ、一時は道を見失うも、何か別の形で人のためになりたいという思いでエンジニアを志す。
7年以上にわたり、社会の「当たり前」を、縁の下で守り続ける。イタリア人の妻との結婚を機に、二つの文化、そして悩める人々の心に「橋」を架けるべく、この「The Ponte Project」を創設。

コメント

  1. Silvia より:

    Thanks a lot for the article. I’m facing the same struggle with my boyfriend trying to understand how to deal with burocracy of two different countries. I really appreciate reading about building bridges instead of walls, it gives to the relationship a more constructive approach. Looking forward to reading the next article.

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